電子タバコの初心者がiQOSではなくVAPEを選んだ理由

私は約10年間タバコを吸っていましたが、2~3年前にやめました。

昨今はiQOS(アイコス)が大ブームで直近ではglo(グロー)も登場し、Ploom TECH(プルームテック)と合わせて3強のように言われています。

しかしそもそもこれまでのタバコとどう違うのかもよくわからなかったので調べてみました。

従来のたばこ

まずはこれまでのスタンダード、従来のタバコについておさらいしておきます。

タバコはタバコ葉を紙で巻いていて、そこに火を点け燃やした煙を吸っています。紙巻たばこですね。タバコ葉にはいろいろな化学物質が付着していて、燃えると一酸化炭素やタールなどの有害物質を生成します。

また、タバコ葉に含まれるニコチンも同時に吸収することで脳に作用し中毒症状を引き起こします。

まさに百害あって一利なし。最近の嫌煙風潮は当然ですね。

電子タバコとは何なのか

電子タバコとは、電熱線でタバコ葉や液体を加熱してエアロゾル化(霧状に)する装置です。

と言われても、「えっ?」となりませんか?私はなりました。

液体はわかりますが、タバコ葉って葉っぱですよ。それを加熱したら霧になるって・・どういうこと?

これは実はタバコ葉そのものではなく、そこに混ぜられたプロピレングリコールやエチレングリコールが蒸気になるという仕組みのようです。いずれにせよ燃えているわけではないので煙はでません。

加熱式と液体型(リキッド)

加熱する対象は『タバコ葉』と『液体』の2種類あります。タバコ葉を加熱するものを『加熱式タバコ』、液体を加熱するものを『液体型(リキッド)』と呼んでいるようです。

iQOSとgloとPloom TECH

iQOSはフィリップ・モリス、gloはブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン、PloomTECHはJTがそれぞれ製造販売しています。

現在この3つが電子タバコとしてメジャーなようですが、方式が同じではありません。

iQOSとgloは加熱式タバコ

アイコスとグローはタバコ葉を直接加熱する加熱式タバコです。日本ではアイコスが2015年に販売を開始し、2016年にテレビなどで紹介され一気にメジャーになりました。

グローは遅れて2017年10月から全国販売が開始されています。

加熱式タバコはタバコ葉を加熱している分、液体型よりは従来のたばこに近い味があるので喫煙者の反応も良かったようです。

どちらも従来の紙巻きタバコは使えず、専用のタバコを購入する必要があります。値段はあまり変わらないようです。たばこ税もしっかりかかります。

Ploom TECHは液体型

プルームテックは他2つと違い、液体を加熱して発生した蒸気をタバコ葉(フィルターのように層になっている部分)を通す方式の液体型です。

実はプルームテックは後継タイプで、前身のプルームは2013年から販売開始していました。しかし加熱式タバコに比べてタバコの味が薄いこともあり、プルームへの乗り換えは進まなかったようです。

こちらも当然専用のタバコ葉フィルターのようなものを購入して使用します。こちらはたばこ税がどうやらかかっていないようなのですが・・・どうもあいまいです。

VAPE(ベイプ)と呼ばれる液体型(リキッド)

愛好者は多いものの喫煙者からの乗り換え先としてはメジャーではない液体型。液体型はプルームテックの他にもう一つ、VAPEというものがあります。

プルームテックはタバコ葉を通した蒸気を吸いますが、VAPEの場合はタバコ葉を通すのではなく純粋に蒸気を吸います。

つまりVAPEはタバコ葉を通しません。口に入るのは蒸気化した液体のみです。

液体の成分

この液体に何が含まれるかは製品により様々ですが、ニコチンについては日本では薬事法で禁止されています。海外製品ではニコチンを含むものもありますが、日本製品を使う限りニコチンは0です。

液体に使われるのは先程書いた蒸気を発生させるためのプロピレングリコールと植物性グリセリンがベースとなり水や香料が使われますが、製品により異なります。

プロピレングリコールや植物性グリセリンは食品添加物や薬品のベースになるものなので過剰な摂取をしなければ問題のないものです。

それぞれの特徴まとめ

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VAPEは多種多様

液体(リキッド)に加えてVAPEは製品自体も数多くの種類があります。以下が有名です。

FLEVO(フレヴォ)

VAPEではリキッドやコイルは交換式のため手入れが必要ですが、このFLEVOはカートリッジ式で手入れが不要です。

また日本製で食品安全法を満たしたリキッドを使用しているため安全面でも支持されています。

その分カートリッジは少し割高ですが、ビックカメラなどでも購入することができ愛用者も多いようです。

EMILI(エミリ)

アメリカで電子タバコのトップシェアを誇るsmiss Co.,Ltd製。2015年の販売開始以来15万本を売り上げています。EMILIの他にEMILI mini、EMILI LIGHTのシリーズがあります。

スタイリッシュでコンパクトな見た目もうけているようです。

健康への影響

電子タバコは有害物質を95%削減するとした研究データも一部ありますが信頼に足るデータであるかは現時点では不明です。

ニコチンは減らすことができる

ニコチンに関しては、VAPEを使用すれば摂取量は0になります。液体型であるPloom TECHについても紙巻たばこよりは削減することが期待できます。

しかしそれ以外の部分については、まだ普及してからあまり経っていないこともあり、世界中で正確な研究データは出ていません。

タールは発生しない?

タールについては元々紙巻たばこに付着している化学成分が不完全燃焼を起こすことで発生するものなので、一見電子タバコは無害に思えそうです。

しかし加熱式タバコもタバコ葉を加熱しており、発生した蒸気に有害物質が含まれないとは言い切れません。

また、電子タバコ特有の『蒸気』を吸い込んでいることに対する害がないかどうかもまだわからない状況です。

リキッドの成分は安全なものを

液体に使われるものは水や香料に加え食品添加物に使われる成分ですが、ニコチンが含まれたり粗悪品にあたってしまう可能性を考え、なるべく海外製ではなく日本製を使用したほうが良いと思います。

禁煙・健康のために電子タバコを吸うなら

ニコチンを減らすために紙巻たばこから加熱式タバコへ移行し、慣れてきたら液体型へ移行するのが良いと思います。

液体型を使う場合も日本製を選び、怪しいショップではなく正規店や有名なショップから購入します。

また日本製の中でも食品衛生法で認可された成分のみを使用しているかまで確認することで、リスクを最小限に抑えることが有効だと思います。

まとめ

ここ数年でタバコを取り巻く環境が大きく変わっていてビックリしました。アイコスの原理を聞いても直接見えないのでよくわからないままでいたのですが、今回調べて少しスッキリしました。

自分は今禁煙中ですがたまに吸いたくなるときがあります。今回調べてみてVAPEならたまに吸うのもありかなという気持ちになりました。リキッドをしっかり選べばあまり健康にも気負わず使っていけそうです。

禁煙への流れもあり世界的な広がりを見せている電子タバコはこれからも普及していくと思います。

また何か新しい情報があればアップしたいと思います!