本日放送のNHK「あさイチ」を観てとても勉強になったのでメモ。
片頭痛についての特集でした。
片頭痛(へんずつう)とは
こめかみや頭が痛くなる、ズキズキ痛んだりギュッと締め付けられるような痛みだったり。
傷みがひどくなると、嘔吐してしまうこともある。何をしても痛みがあり、動けなくなってしまうことも。またその間、光やにおいに敏感になるなどの症状があらわれることもあります。
片頭痛の方は皆さん経験があると思いますが、熱も出ないので外見ではわからず、理解してもらえないことがあるのがつらい病気です。また片頭痛は慢性的に起こる人が多いです。
片頭痛は病気
頭痛は症状ですが、片頭痛は病気です。
脳神経外科で観てもらっても判別してもらえない場合があるとのことです。頭痛専門医という医師が全国にいます。診てもらいましょう。
片頭痛の原因
片頭痛のメカニズムはハッキリと解明されていませんが、原因はわかっています。
首・頭・顔の辺りに広がる太い神経で、血管にくっついている『三叉神経』。この神経に何らかの『刺激』が加わると、血管を拡張させ、血管の周りに炎症を起こすそうです。これが痛みになります。
つまりこの三叉神経への『刺激』が片頭痛の原因ですが、これが人それぞれだそうです。
- 出産後
- 雨の日(湿気が増える)
- 強い光を見た
- ストレスが増えた、またはストレスから解放された
- 寝不足になった
他にもいろいろあります。
つまり、自分の身体に影響を与える何か、が原因で片頭痛が起きているのです。
頭痛ダイアリー
番組で紹介されていました。日本頭痛学会のHPからPDFをダウンロードできます。
毎日の痛みや飲んだ薬などを記録することで、自分の片頭痛はどんな時に起こるのかまた、どんな時に重症化するのかが判断できます。
番組ではこれを2年間続けた方の事例が紹介されていました。
片頭痛が100日あれば、その内30日は生理期間だったとか、20日は前日よく眠れなかった日だ、とか、そうした傾向がわかってくるということです。
また、生理期間中に忙しくしていた日は重症化してしまった、この日は薬を飲むことをしばらく我慢したので結局一日動けなかった、など、普通に過ごすと見過したり忘れてしまうことを記録することで、自分の身体を知ることができます。
これは他の病気にも応用できますね。
痛みの原因は人それぞれなので、この手法が一番効果的なのだと思います。
片頭痛の治療薬
市販の痛み止め
バファリンなどですね。これは血管周りの炎症に作用するようです。毎回効くわけではなく、飲んでも傷みが収まらない場合があるようです。
トリプタン
こちらは医師の診断を受け、処方してもらう薬です。
血管を収縮させ、血管周りの炎症をおさめる。血管を収縮させる作用で市販の痛み止めよりも効果が高いです。
ただし血管に持病がある場合などは使用できません。また、人によっては首が締め付けられるような副作用を感じることもあるそうです、血管が収縮されるからですね。
とはいえ、重大な副作用は報告されていないとのこと。医師にきちんと相談した方が良いですね。
またこの薬は、月に9日までの服用にしなければいけません。頻繁に服用すると、逆に頭痛が増える可能性があるとのことです。
予防薬
こちらも医師の診断が必要な、処方薬です。
片頭痛が頻繁に起こってしまった場合、トリプタンは使えなくなります(月に9日までのため)。そうした時は脳が刺激に敏感な状態になっているため、まずそこを抑えます。
敏感になった脳を元の状態に戻す予防薬を1ヶ月〜3ヶ月くらい服用すると頭痛の回数が減ってきます。回数が減少すれば、予防薬はそこで服用をやめます。
症状 | 使う薬 | 医師の処方 |
症状が軽い場合 | 市販の痛み止め | 不要 |
症状が重い場合 | トリプタン | 必要 |
回数が多い場合 | 予防薬 | 必要 |
症状が軽い場合は市販の痛み止めで何とかなるようですが、頻繁だったり慢性的に起こっている場合は医師にかかったほうが良いですね。
妊娠中でも飲める薬があるようです、分娩が近い場合、市販の痛み止めは避けましょう。
頭痛予防体操
頭痛を予防する体操です。1日に2分だけで良いです。
足を肩幅に開き、両肘を水平に上げ、顔は正面に向けたまま、上半身を左右に回します。
右・左に「1,2、1,2・・・」とスイングしましょう。
※いま頭痛が起こっている人はやってはいけません、治まってからやりましょう
こちらで画像付きで紹介されていました。
自然に治る場合もある
生理で頭痛がひどくなる人は、閉経を迎えると頭痛がなくなる・かなり改善されることがあるようです。
また、加齢により(50歳位だったり人それぞれ)、脳が過敏でなくなったことで、頭痛がなくなる・かなり改善されることがあるようです。
片頭痛以外の頭痛
頭痛 = 片頭痛 というわけではありません。他の重大な病気が隠れていることもあります。
- バットで殴られたような激しい頭痛 => くも膜下出血の可能性がある
- 頭痛に加えて38度以上の高熱がある => 髄膜炎の可能性がある
- 頭痛に加えて言葉や手足の不自由がある => 脳腫瘍・脳出血の可能性がある
片頭痛についてのまとめ
私も片頭痛持ちです。今まで原因を知りませんでしたが、自分の場合を思い返せば、寝不足やストレスで片頭痛が起こっていたように思います。今度頭痛があれば日記をつけておこうと思います。
- 片頭痛は脳が過敏になり、何かの刺激が原因で発生する
- 刺激は人それぞれだが、原因を知ることで対処できる
- 頭痛専門医がいて、処方薬もある
特に専門の先生がいることは安心できました。
自分でもこうしたことを知ることで、誰かが片頭痛で苦しんでいる場合に気づくことができます。あさイチ観て良かった!