良い病院だと思ったのでメモ。つらつらと書いています。読みづらくてすみません。
カンブリア宮殿(8月6日放送)
北原病院グループの会長、北原 茂実(きたはら しげみ)氏が出演。
北原病院グループ (医療法人社団 KNI)
東京都八王子市内に、「北原国際病院」「北原リハビリテーション病院」「北原RDクリニック」「北原ライフサポートクリニック」の、4つの医療施設を持つ。
医療法人社団KNIは、『KitaharaNeurosurgicalInstitute:北原脳神経外科病院の略』
北原国際病院
グループの中核、脳神経外科が中心の病院。循環器内科・神経内科も受け入れる。
MRIを2台所有しており、即日撮影・診断してもらうことができる。また、その場で薬を飲んでもらい、効果や副作用を確認するなど患者にとってありがたい仕組みがある。
また、24時間救急外来を受け付けており、救急患者受入率が約96%、断らない救急。
それを実現する工夫がある。院内は救急外来の処置室から動線が短い効率的な配置の病院になっている。放射線技師や作業療法士など医療スタッフがベッドメイキングや受付などを分担して行なっており、医師や看護師は患者に専念できる。
他の病院との違い
待合室の照明は薄暗く、診察室は明るい。
暗いところは近くに人がいてもあまり近く感じない。明るい診察室で医師を近くに感じ、話していると満足感を得られる。
看護師が待合室を巡回、具合の悪い患者がいないか気を配っている。
北原リハビリテーション病院では、家族ボランティアという仕組みがある。患者の家族が病院の清掃や雑巾を縫うなどするとポイントが貰える。
病院は人件費が浮き、患者はポイントで病院のテレビ・冷蔵庫の使用料などを一部支払うことができるWin-Winな制度。
会長の方針
20年前に病院を立ち上げている。原因となったのは勤務医だった昔、病気になり自分が働く大学病院に入院、患者目線で病院の問題点に気付いたことだという。
事務的で素っ気ない態度や、張り紙だらけの壁、患者にとって居心地の悪い空間と痛感。1995年に現在の北原国際病院を立ち上げたのだそう。
病院の設計・内装を自分で行なっており、患者が居心地の良い空間を作り上げた。立ち上げ時は多額の借金をした。
病院を核とした地域の活性を目指す。患者もその家族も病院の中に取り込み、病院との信頼関係も育む。市民も病院と関わることで医療知識が広がり、市民同士のコミュニティも育つ。
(この辺りが私の頭ではよく理解できませんでしたが)
国民皆保険で病院は利益を上げられず、お金をかけられないという。著書の中では、国民皆保険に批判的な論調や、病院の株式会社化などをあえて提案されている。
将来人口が減ると病院は赤字を補填できなくなる。医療は利益を上げられる『産業』となるべき。
医療の質に関わらず同じ料金となる現在の点数による医療報酬ではなく、優れた医療の価値を認めてより多くの報酬を得られるようにすべき
(といった方針であると認識しました。私達が思う以上に病院は儲かっていないようです。歯科医などではよくある保険外診療でどうにかなるのでは、と思ってしまいますがまた別問題でしょうか。)
国際展開
カンボジアへ医療を輸出。医師を日本に招いて最新の医療技術研修を受けてもらう。
カンボジアでは脳外科の技術に遅れがあるという。北原病院グループの強みを活かす。
日揮・産業革新機構とともにカンボジアで病院の設立・運営を進めている。日本で研修を受けた医師を中心にバックアップを行っていく予定だそう。
日本の医療をそのまま輸出するのではなく、カンボジアの医療を育む方針。
一般の病院がどこも同じような建物である理由
合間にでた話。
病院の構造はどこに行っても似たようなもの、と感じるのには理由がある。
実は、病院を設計しているのは一部の設計事務所しかないらしい。閉鎖的なんですね。